特許取得のメリット、デメリットとは?

特許とは、わかりやすく言えば「発明」を保護してくれる制度のことです。発明をした人に対し、国が特許権を与えることで発明を保護し、その発明内容をオープンにして利用を図ることで、産業発展に寄与する狙いもあります。では、この特許、取得すると良いことばかりなのでしょうか?そのメリット、デメリットを見ていくことにしましょう。
まずはメリットからです。大きく分けて5つあります。
1.他社の模倣防止
2.販売中止の危険性から免れることができる
3.商品・サービスの信頼性が向上する
4.他社の特許取得を阻止できる
5.無形財産である技術力を財産化することができる
ということが挙げられます。
中でも2.ですが、原則的に特許は権利の所有者のみが実施することができるので、新商品や新サービスを発売後、特許侵害の警告が届き、商品やサービスが製造・販売できなくなるといった危険性から回避することができます。
では次にデメリットです。こちらは大きく分けて3つあります。
1.発明内容がオープンになってしまう
2.権利を取得するまでに時間がかかってしまう
3.権利を取得するには費用がかかってしまう
ということが挙げられます。
中でも1.ですが、前述したとおり、特許は発明内容をオープンにする代償として、独占的に発明を実施できるといったものです。ここで、もしも発明をオープンにしたくない場合は自社で管理しなくてはなりませんが、先に挙げたメリットも得られなくなってしまうため、十分検討する必要があります。